「長期優良住宅制度」のギモン①~「性能表示制度」との関係
UA値は改正でしたが、平成25年基準にはもう一つ「一次エネルギー消費量」という基準が別に設けられました。住宅で使う設備(照明、冷房、暖房、換気、給湯、家電)で使うエネルギー消費量が設計の基準よりも下回るようにすることとされました。
初めは一次という言葉がおかしいと思いました。一次エネルギーとは石油などの化石燃料、水力、原子力、太陽光などのことだからです。説明を読むと二次エネルギーを一次エネルギーに換算して計算するとのことでした。つまり一次に換算することでどんなエネルギー消費量も大元で計算して省エネ化判定するということかと分かりました。
これでは電気は二次エネルギーでかなり不利だなと思いました。発電所でのロス、送電のロスとエネルギーは減っていくからです。同時に太陽光は有利な条件になると思いました。
それよりも設備のエネルギー消費量は毎年性能が良くなっています。たとえば現在のエアコンはネットでは見ると10年前のものと比べると
10年前は750ワット
現在は 600ワット
で消費電力は10年目に比べ150ワット減っているとでていました。2割も減っていることになります。
家電まで含めて省エネの程度を判定することはわかりますが、住宅は何十年と使いますが家電は10年ちょっとぐらいです。家電一つ一つのエネルギー消費量が上記のエアコンのように減ると考えると、年数が経つと変わる設備の基準と変わらない断熱性能を同時に評価して意味がないのではと思いました。変わらない建物の断熱性能の評価は別のほうがいいのではないかと思いました。
次回は、『省エネ基準のギモン③~省エネの目的は?』です。
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