Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

省エネ基準は検証しなくていいのか⑥~四季のある日本に合った工法は衣替えできること

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:住宅の工法

四季があり、冬も寒く夏も暑いわが国では、冬を重点的に考えればいい高気密高断熱をすればすべて解決すると思っているのは間違いだと私は思います。一年を考えて、春と秋、夏、冬にはどのような家が快適に住めるのか考えないといけないのではないでしょうか。

この地域の冬はこれぐらいの高断熱高気密性能で暖房を併用する、春と秋は窓を開けて調子する、夏は風通しを良くし冷房を併用して過ごせるようにと考えないといけないのではないでしょうか。日本では各地域によりかなり気候が違うのですから、各地域の各季節に対応できるような断熱方法にすることが大事だと思います。

省エネ検証⑥

断熱工法の基準は、結露(表面結露、内部結露とも)しないことを条件に基準を決めればいいと思います。

昔(今でもありますが)簀(す)戸(ど)という建具がありました。簀戸とは戸の中にすだれが組んであるので風が通り、視線はさえぎるが風通しは良い戸です。冬は寒いので風の通らない障子やふすまに変えるわけです。建具による衣替えです。私も以前に一つの戸ですが紙障子が取り外し式になっていて、取ると風が通る戸を直したことがあります。

省エネ検証⑥-2

簀戸のような工夫がある、季節に合わせた家に変えられる工法でないとダメではないでしょうか。高断熱高気密にして暑ければ冷房、寒くなれば暖房と機械で調整だけでは工夫がなさすぎます。

次回は、『省エネ基準は検証しなくていいのか⑦~せめて二重通気工法の基準を』です。

YouTube公開しています。(https://www.youtube.com/channel/UCSOQJJSB9gBnpWeXIWnSacg)


---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ愛知
  3. 愛知の住宅・建物
  4. 愛知の注文住宅・住宅設計
  5. 鈴木敏広
  6. コラム一覧
  7. 省エネ基準は検証しなくていいのか⑥~四季のある日本に合った工法は衣替えできること

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼