バルコニーのない家③～昔の家はバルコニーがなかった
②にも書きましたが、壁紙の色は圧倒的に白っぽい壁紙が多いため汚れが目立ちます。壁や天井を全て壁紙にすれば、10年ほど経てばお子さんいる家などは、あちこち汚れが目立って貼り替えしないといけなくなるかもしれません。
ビニル系の壁紙は拭けば汚れが取れると思われますが、最近の壁紙は環境のことを考えて紙が多く、表面にふけるように処理してあるものが多いのです。ゴシゴシ拭けば、めくれてくるか破れてしまいます。
前回の経験談では、枠を取り替えた工事を紹介しました。②で聚楽壁の和室を壁紙に替えた工事のことを書きました。なぜ聚楽壁をやめたことを書いたか、聚楽壁は一度塗れば20年から30年持ちます。本物の木材はもっと持ちます。
つまり、木材も聚楽塗も汚れが付きにくい、付いても目立たないためすぐに張り替えたり、塗り替えたりしなくていいのです。
白いから汚さないようにするといった考えもあると思いますが、経年劣化はします。④に書いた現場のように下枠しかなく残りのサッシ廻りは壁紙貼りの場合、雨がかからなくても、日が当たれば劣化してしまいます。私がいまだにお金がかかって本物の木の窓枠を四方にまわす(⑤の絵参照)のは、壁紙に比べ傷み、劣化しにくいことと⑦に書いたように傷んでも修理できるからです
次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑨～経験談その2 本物がわかりにくくなった 』です。
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