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最近の窓について⑤~減った雨戸

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

ほとんどの家で掃き出しのような大きな窓でも雨戸やシャッター付はなくなりました。防火、準防火地域の家に雨戸やシャッターが付いている理由は雨戸があるとガラスを網入りにしなくて良いからです。

私が住んでいる東海地方では64年前(1959年)に伊勢湾台風が上陸しとんでもない被害を出しました。伊勢湾台風ほどでなくても、10年に一度ぐらい大規模な被害を出す大型台風が上陸します。雨戸がなければ飛んでくる物がガラスに当たり割れるかもしれません。

断熱サッシのペアガラスは工場で作ります。ペアガラスは割れると手配するのに時間がかかるのです。割れればすぐにガラスが入らないことを考えると、掃き出しのような大きな窓には雨戸やシャッターを付けて置けばとりあえず閉めることができます。ないと割れたときに不用心で外出もできないことになります。

近年は、大雨や台風の被害が大きいなどの報道はありますが、現代の家は対策は考えていないような家ばかりが建っています。日本は災害の多い国ですから、大きな窓は万一に備えて雨戸やシャッターを付けた方が良いと思います。

最近の窓について⑤

次回は、『最近の窓について⑥~小さい窓が増えた理由 』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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