WB工法体験記⑧~WB工法と高気密高断熱の比較その1
前回書いたように高気密高断熱の家では断熱材の熱は内装材に伝わり、室温に影響を与えます。ところがWB工法では、断熱材と内装材の間に第二通気層があります。この空気層は断熱材と室温との間の温度になりますが、その温度はWB工法では基礎、床下、屋根の形状記憶合金付きの換気口により絶えず空気量を調整しています。
夏の第二通気層が下の絵です。夏は各所の換気口が開き基礎→床下→壁の中→小屋裏→外へとどんどん排出します。断熱材の熱が室内側に放熱されますが、第二通気層の空気はその熱も一緒に排出されます。もちろん、全てではありませんが、内装材に伝わる熱は第二通気層の空気が移動していますからかなり減ると考えられます。
冬の第二通気層が下の絵です。冬は各所の換気口は閉まっています。室内の暖かい空気はフローヘルスから第二通気層に入ります。夏と違い外気は入ってきませんから、内装材の外側に空気の層が包んでいる状態になります。
次回は、『WB工法体験記⑫~フローヘルスの説明』です。
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