WB工法体験記⑤~WB工法と高気密高断熱の違い
今回は、WB工法の説明をします。下の図がWB工法の説明図で夏と冬の二つあります。何故二つあるのかが他の工法と異なることです。WB工法は夏と冬で別の断熱工法に変わるのです。
図の楕円に囲まれたハットヘルス、バリアヘルス、アンダーヘルスがWB工法の専用部材です。この部材が第二通気層へ空気を送る際に空気量を調整します。この三種類の部材には形状記憶合金のバネがついていて、温度を感知して開閉します。暑い日には全開、寒い日には全閉しますが、バネのため少し暑いと少し開く、少し寒いと少し閉まる、手を煩わせずに勝手に開閉量を調節してくれます。
少しわかりにくいですが、床材の下にも第二通気層があり、ここの空気は図では閉じ込められているようですが、、部屋の間仕切り壁、天井とつながっています。
夏の図を見てください。夏はアンダーヘルスから入った空気がバリアヘルス→第二通気層→ハットヘルス→外へと抜けていきます(図の青い矢印です)。次に冬は各所のヘルスは閉じています。外気は入ってきませんから第二通気層の中で空気は回っています(赤い矢印です)。
以前にお客様から「夏はいいけど冬は閉じていたら空気が汚れるのでは…」と質問されました。私は「冬でも天気が良く気温がある程度高くなればアンダーヘルス、バリアヘルス、ハットヘルスが少しは開きますから大丈夫ですよ」と答えました。冬でも毎日寒い日ばかりではありませんのでその心配はいらないのです。また、バネの力で開閉しますから、少し暖かければ少し開くと調整もしてくれます。
次回から①の続きをしますが、今回の図を時々見てください。
次回は、『WB工法体験記③~夏の室温』です。
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