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バルコニーのない家⑤~洗濯物の出す水蒸気はどうなる?

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

現代は機械さえあれば、洗濯物は外に干さなくても室内干しデモできることがわかりました。室内に干せば洗濯物が飛ぶことも、雨に濡れることもありませんから、いいことばかりのようですが、心配事が私にはあります。室内に干せば、乾くときに水蒸気が発生しますから室内の湿度は上がることになります。

バルコニーない⑤

室内の水蒸気は湿度が高い方から低い方へ移動します。条件さえそろえば室内のどこかで結露し、カビなどが発生するかもしれません。

また、床下、壁の中、天井裏へ入り内部結露の原因になるかもしれません。そう考えると、洗濯物は外で干した方がいいのではと私は思います。

家の断熱性能を計算するときに、室内で結露が起きるかという判定がソフトでできますが、室内で洗濯物を干すとは考えていないと思います。

最近の家は高気密高断熱住宅で、窓が小さく風通しで家の中の空気を替えるように考えていません。24時間換気扇もありますが、居室の空気の入れ換えを考えているだけで湿度のコントロールは考えてはいないのです。結露のリスクを減らすには、室内干しはおすすめではないと思います。

次回は、『バルコニーのない家⑥~機械に頼りすぎで電気代は?』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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