結露②~昔の日本の家
記事では、内壁をめくり水蒸気を含んだグラスウールを撤去し、乾かしてから新しい断熱材を入れ壁の室内側に可変透湿気密シートを張る工事をしたようです。
可変透湿気密シートとは冬には今までの防湿シートと同じように室内の高温多湿な空気が壁の中に入らないようにできて、夏に外気側の湿度が高い場合は水蒸気を室内側に通すことができる(可変する)シートのことです。
このシートであれば記事の家のように夏に高温多湿の外気が壁の中に入ってくると、水蒸気を室内側に透し、壁の中の湿度を下げることができ、内部結露しにくくなるのです。
当然、壁の仕上げにビニールクロスを貼ると蒸気は十分に通れませんから、水蒸気が通る透湿性クロスを貼らないといけません。クロスの下地のプラスターボードは水蒸気を通しますから、壁の中の水蒸気は室内に移動し壁の中は減ることになります。
下の図のように、可変透質シートによって、夏と冬に壁の中の水蒸気の動きが逆になることで壁の中の水蒸気は一年中排出されることになります。
次回は、『夏型結露2⑥~二つの内部結露』です。
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