結露②~昔の日本の家
③に書いた共通事項にサイディングの横張が多いことを書きました。
私が見た①のような状態になっている家は横張りサイディングばかりでした。その理由は最近の家がたて張りよりも横張りが多いためかもしれませんが、
たて張りに比べ横張りの方が結露し易いと私は考えています。その理由は下地の作り方が違うからです。
通気層は外壁の材の下から空気を通し上から抜くように作ります。下から上に空気の道を作るのですが、たて張りサイディングの場合、下地は横に入れます。横に入れると下から入った空気は上に上がれませんから、柱の所で下地材の一部はカットし空気の通り道を作ります。
つまり、たて張りサイディングの場合、横に入れた下地のため横移動ができ、柱の部分の隙間で縦にも移動でき、縦横に空気の通り道ができます。太陽が当たる場所は温度が高くなり、空気は動きやすくなるので北面でもたて張りの下地なら、午前中は東面に日が当たれば空気は東に、午後は西面に日が当たれば西に移動する、移動していれば結露しにくくなると思われます。
では横張りサイディングの場合はどうなるでしょうか。
横張りサイディングの場合、下地は柱、間柱の上に取り付けます。横方向への空気の移動はできません。空気は下から上に抜けるだけです。
つまり、横張りサイディングでは縦移動しかできないため、通気層の排気がスムーズにいかない場合余った水蒸気は内部に入っていくかサイディングに吸収されるようになると思います。
次回は、『高断熱の前に結露対策⑩~結露すると住宅はどうなる』です。
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