結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い
半年ほど前のことです。現場で休憩中に外壁業者(以降業者Aと表記)にこんなことを聞かれました。
業者A「鈴木さん、最近ああいう家が多いですね。」
と指さしました。指さした先に築年数10年に満たない家がありました。その家の北の外壁は薄く緑色になっています。
私 「あるね。あちらこちらで見るよ。」
業者A「あれカビですか?なぜ、あのようになるのですか?」と聞きました。
私 「色が緑と黒があるからカビだと思うけど、ああなる理由は結露じゃないの。」
業者A「結露?…外壁が結露している…風が通るのに…。」
私 「外で結露しているのではなくて、内部結露していると思うよ。」
業者A「…家の中の結露…どうしてですか?」
私 「家の中ではなくて壁の中という意味だけれど、なっているのはほとんど北側の壁だけど西や東の壁にもある家もある、どの家も隣地との間隔は空いていて風通しが悪いほどではない。もしも、外壁に雨が当たっても乾いてしまうはず…。」
業者A「だから壁の中で結露しているということですか?」
私 「どこから水分がくるのかと考えたら他にないと思う。内部からとしか考えられない。それによく見ると壁全体が緑になっているのではなく、たて横に薄い緑色になっていない部分、つまり、カビていない部分がある。」
業者A「…。」
私 「よく見てみな、窓の両側はたてにカビがない。」
業者Aは壁を見て
業者A「本当だ。」とつぶやきました。
次回は、『高断熱の前に結露対策②~現場で外壁業者との会話その2』です。
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