工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い⑩～大事なことは人(担当者)

相談者の6回目のメールにこんな言葉がありました。
「建築業界はクレーム業界と言われています。クレームが起きたときに逃げるために、後悔する事をわかっていてもお客の言うとおりにする業者。」
そのあと
「もしも反感をかわれる事があったとしても、アドバイスしてくれる工務店。」
そして、
「この違いは自分が建てた後でないと分からない。」

また、相談者の7回目のメールに以下の文章がありました。
「工務店選びの中で、大事なのはダメなことをオブラートに包まず、ハッキリ言ってくれる人との出会い」と書かれ、4行空けて
「工務店さんの仕事は、顧客の言うことを形にして何かあれば「あなたの要望ですよ」と逃げることではない。助言してくれることによって素人の間違いを正し、希望を正しい形にしていくことと私は思います。」

5行前の文がこのコラムのタイトルになっていますが、その後の「工務店の…」の文は今、事務所に張っています。この相談者とのやり取りで、この文を読んで今更ながら自分のしている仕事は何が大事か考えさせられました。
　


改めて大事なことは人で会社の大きさは関係なく、施主（顧客）にとって大事な人は、相談者が言ったようにこのコラムのタイトルの人だと思いました。

また、分業すること＝大量生産のためのシステムで施主のためではないと思いました。元々、住宅メーカーが作られたのは戦後、団塊の世代が住宅を持つようになり、工務店では間に合わないため、大量に家を供給することが目的だったはずです。注文住宅には向かないはずなのです。

自分が相談者の思っているほどの人なのかと思いましたが、少なくとも方向は間違っていと思いました。もちろん相談者には会ったことはありませんが、いい出会いでした。

相談者のメールに何度もお礼を書かれましたが、二つのコラムを作っていて自分の仕事について考える時間が持てました。
このコラム上ですが、相談者の○○さん、ありがとうございました。

次回は、『断熱対策の前に結露対策①』です。


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