省エネ基準は検証しなくていいのか⑧~10年経って問題がないか調査すべき
アプローチとは道路から玄関まで通路のことをいいます。平坦な土地で道路と敷地に高低差がなければ簡単ですが、高低差がある場合は階段やスロープを作らないといけません。どこで高さを解消するか設計時から考えておかないといけないのです。
この話は、15年ほど前、新築工事の検査のときに検査員の方から聞いた話です。私の現場の基礎の配筋検査が終わった後、検査員の方が玄関の位置を確認し、道路からのアプローチを私に確認するとこんな事は言いました。
検査員「この間行った検査の現場で、玄関が道路から1メートルほどのところにあるのに、それなのに敷地の地面の高さが私の腰の高さ…。」
私 「…?道路からどうやって上がるのですか?」
検査員「担当者にそのことを聞いたのだが、工事に入っていないと言われた。」
私 「…。」言葉が出ませんでした。
どうやら、外構工事は契約工事外のために考えていないという話でした。
この工事も全国規模の大きな会社と聞きました。道路からどうやって家に入るのかを考えることは住宅設計の基本のはず、道路から1mの場所に腰の高さ(道路から8、90センチ)の玄関の基礎がある、私には考えられませんでした。
⑤に書いた基礎の選定で基礎の仕様が決まり、現場に合わせてアプローチを考えて基礎の高さを決める。基礎は家を支えるだけではないのです。道路との関係を考えることは大事なことなのです。
次回は、『基礎の高さについて⑨~現場を見て設計しているのか』です。
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