最近の家の作り方2①~以前あったリフォームの相談から
本来は、地盤調査をして地耐力(地面の強さ)を知ることによって基礎は決められます。強度のある地面ならフーチング基礎、少し弱いとベタ基礎、もっと弱いと地盤改良や杭工事をして基礎を作ります。
10年以上前の話ですが、その年に新築した家の手直しに行ったとき、たまたま市の資産税課の人が調査に来ていました。住宅の固定資産税を決めるためです(その年に新築した家には必ず来ます)。
資産税課の人からこんなことを聞かれました。
「基礎の仕様が変わっていますね。」
地盤調査をしたら、敷地の北側の地耐力が足らないため、変更しましたと説明すると、
「それでべた基礎にしたのです?」と聞かれたので
地盤改良しようかと思いましたが、調査会社と話をして現状の地面よりも40~50㎝下げてべた基礎を作れば、家のほとんどは耐力のある地盤に載るといわれて変更したのですと説明しました。
資産税課の人に詳しくは説明しませんでしたが、この家の場合は、現状の地面から砕石の下端45㎝まで掘り、べた基礎を作り、基礎の中に砕石を入れて防湿コンクリートを打って作りました。べた基礎だから、掘らずに現状地盤に基礎を作ったのではないのです。
地盤調査して基礎を決めることは建築基準法にも書かれていることです。
ベタ基礎は強度があるからと宣伝している業者がありますが、調査して基礎を決める、基礎の根入れ深さもそれで決まるのです。
次回は、『基礎の高さについて⑥~最近のベタ基礎の二つのギモン』です。
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