高さの高い窓と横に長い窓⑥~横張窯業系サイディングの問題点
横長窓があると通気層の空気は流れにくくなります。
下の図のようにaの場合、窓の周りを迂回するように空気が通らないと窓と窓の間の空気は動きません。図のように下の窓を迂回して上に行き、再び窓の下で迂回して空気は動かないといけません。同じようにbの場合、窓と窓がずれた部分は窓を迂回して空気が動かないといけないのです。窓の配置で通気層の空気の動きが変わるのです。
そもそも通気層はなぜ必要か?
通気層はコラム「夏型結露⑦」(コラム ;夏型結露⑦参照)に書いたようには内部結露を防ぐ役目があります。室内の水蒸気が壁を通過して通気層に入り排出することで内部結露を防ぎます。通気層では排出された水蒸気が溜まらないようにならないと結露するのです。
ところが、横長の窓があると壁を通り抜け通気層に抜けた空気は、窓の部分に当たる度に、上図のように窓を迂回するようにしないと空気は動けません。
外壁下地の木材は窓周りなどにすき間を開け空気の通り道を設けるのですが、aやbの場合、人間が考えているように空気が通り、その量が十分なのか私は疑問なのです。
次回は、『高さの高い窓と横に長い窓⑥~横張窯業系サイディングの問題点』です。
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