基礎の高さについて⑦~バリアフリーは家の中だけ
今年の1、2月は例年に比べ雨が降る日が多かったと思います。
2月の中旬に10年ほど前に新築したお客さんから、古家の壁を直してほしいいとといわれ見に行きました。
現地に行くと隣の敷地で建て売り住宅の上棟をしていました。もちろん②に書いた順番で1階の床に下地合板が張ってあります。よく見ると基礎に2日前の雨の跡が残っていました。
隣の工事を見ていると施主さんが出てきて
施主「雨の降る日に床を張っていたけれど大丈夫か?」と聞いてきました。
私「もちろん良くないです。」と答え、続けて「基礎のコンクリートを打ったのは半月ぐらい前ですか?」と聞きました。
施主「そう、それぐらい。」と施主さんの返事でした。
⑤に書いたように半月では基礎のコンクリートは十分に乾燥しません。床を張ってしまえば乾きにくくなるのは間違いありません。加えてこの現場のように雨降りに床を張れば、さらに乾燥しないと思われます。
施主「なぜ、こんなに急いで工事を進めるのか?」
私 「いろいろ理由はあるとは思いますが、早く建てて売り出したいのでしょうね。決められた予定とおりに工事を進める、簡単に言うとお金ですよ。」
施主「でも、それでは買う人がかわいそうでは…。」
と言われ、同業者として情けない気持ちになりました。
次回は、『最近の家の建て方(順番)について⑬~余談2 アンカーボルトは大丈夫か』です。
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