最近の家の建て方(順番)について⑧~分業制の弊害2
住宅メーカーの家は3か月程で完成しています。建売なども同じような工期で建てられているようです。早く完成する、工期が短いことも宣伝の一つになっています。確かに建て替えの方の場合は家を借りる期間が短くなりますから、そういった意味では施主さんのためだと思えます。
ただ、私には非常に疑問なのですが、雨が多ければ工期は伸びるのは当たり前なことで、①に書いたように雨降りにレッカー作業まで行って工期を守ろうとすることはおかしいと思っています。
雨が降ったら乾燥するまで次の工事は行わないことは当たり前だと思いますが、①に書いたメーカーの現場などを見るとそのような時間をとっているとは思えません。②に書いたような現場では、屋根の野地板や外壁の木質系耐力面材も張ってから数日はそのまま、途中雨が降りましたが十分な乾燥期間をとったのかは疑問です。
工期を優先しているのでしょうか?いずれにせよ、雨によって濡れたら、乾いてから仕事することを徹底しているとは私には思えません。
工事期間を守ることは大事ですが、本来は実働(天気に関係なく働ける)で3か月かかる工事は、雨が一週間に1日降るとして計算しないといけないと思います。なぜ、雨でもレッカー作業をするのか、雨の後乾かないうちに工事を進めるのか、雨の影響を受けやすい工事の順番にするのか、いい家を建てることを優先しているとは私には思えません。
次回は、『最近の家の建て方⑫~余談その1 建て売り住宅の上棟を見て』です。
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