省エネ基準は検証しなくていいのか⑤～冬以外を考えないでいいのか
今回のコラムは、前回の「昔（私の工務店）の建て方」の二番目に書いた「上棟工事、2階床下地」のことです。
2階の床下地は、建て方の時に同時に工事しています。建て方中の転落事故を防ぐことと床剛性を上げるために厚い合板を張るためです。
建て方が終わると瑕疵保険の検査があります。耐力壁などは完成すると見えなくなってしまうため、保険会社から検査員が現場に来てチェックするのです。この時には、2階の床合板を張っていないといけません。そのため建て方の時に合板を張っているのです。
この合板には雨が降っても大丈夫なように接着できるシートを貼ってあります。もちろん完ぺきではありません。ただ、合板は構造用合板のため多少の雨では傷まないことと、2階のために雨が止めば裏も表も風通しがよくどんどん乾いていきます。
ただし、上棟が終われば前回のコラム「昔（私の工務店）の建て方」の工事の3番目に書いたように、屋根にはルーフィングをすぐに張りますから、上からの雨の心配はほとんどありません。風が吹いて横からの雨が降った時にしか濡れません。
建築工事である以上、雨の影響を受けることから逃れられません。ですから、濡れたら乾かさないといけません。そして濡れたら乾かしてから次の工事にかかるように進めないといけないのです。
次回は、『最近の家の建て方(順番)について⑪～雨の影響は受けることは当たり前 』です。
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