最近の家の作り方2⑨~床構造材と仕上げ材
①に書いたように1階の床の後、レッカーを使って1日で屋根の構造体(柱、梁、屋根の小屋組まで)まで組み上げます。その後、屋根下地、外壁下地として合板などの耐力壁と野地板(合板)を張ります。
家としての形ができるのですが、最近の家はここまで基礎コンクリートを打設してから2週間ほど(もっと短いかもしれません)です。当然、基礎のコンクリートはまだ乾いていません。上部ができるためさらに風通しが悪くなりなおさら乾きにくくなるのではと思われます。
もちろん基礎の換気口から風が隅々まで入ればコンクリートは乾燥し、床下の湿度が下がることも考えられます。しかし、最近は床下の換気を基礎パッキンでしている工事が多く、コラム材種は何でもいいのか⑧~基礎パッキンのギモン(コラム ;材種は何でもいいのか⑧~基礎パッキンのギモン 参照)に書いたように基礎パッキンは土台と基礎の間に2センチ程の隙間があるだけです。
基礎パッキンでは風の流れが上下に動くことはあまりないためそのまま床下にこもったままになり、風がない日にゆっくりと上がる水蒸気は床下の木材に吸収されるのではと思われます。
前回の続きで1階の床、上部構造、サッシの取付、外壁の下地と進めていくと風の通りが悪いためますます乾燥しにくい、つまり、その湿気は合板に吸収されるのではと考えています。
木造は軽いので、2週間もすればコンクリートの強度は十分かもしれません。しかし、乾燥を待たないで床を張ることは間違っていると思います。
次回は、『最近の家の建て方(順番)について⑦~分業制の弊害』です。
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