省エネ基準は検証しなくていいのか①~日本住宅史上の大転換なのに
前回に続き床の話です。
木造住宅の基礎は鉄筋コンクリートです。コンクリートは生コン業者が水、砂、砂利、セメントを混ぜて工場で作り運搬し、現場で型枠に流し込んで施工します。水分が蒸発し硬化すると完成です。
コンクリートは打設して(打設とはコンクリートを型枠に流し込む作業です)から数日間で強度はぐんぐん上がりますが、徐々に緩やかになり、28日(4週間)で90%ほどの強度が出ます。つまり、約一か月もすれば乾燥も強度も十分となります。
前回書いた最近の家のような基礎工事が終わってから数日で1階の床を早く張ると、強度も十分ではありませんが、それよりもまだ乾ききっていないコンクリートの水蒸気は床下にこもることになります。こもった水蒸気は換気口からもちろん出ますが、換気口から十分に出ない場合は床の木材に吸湿されます。特に家の中央部では風の流れが悪いため床材に吸収される可能性が高くなります。
コンクリートの乾燥を考えて床材に影響がないようにするならば、約1ヶ月は床を張らずに十分に空気に触れさせ乾燥できる状態にしておいた方がいいのです。
次回は、『最近の家の建て方(順番)について⑥~コンクリートは乾くのか2』です。
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