結露②~昔の日本の家
10年前の○○ビルダー4月号にこんな記事が出ていました。
「夏場の逆転結露があるか心配、有効な対策はあるか」という読者の質問に、雑誌側が答えている記事です。記事の中には
「住宅では夏場は冬場ほど温度差がないので結露の心配はない」という答えとT大学の教授の「いや無視できない」という二つの答えが掲載されていました。
この記事を見たときに私はT大学の教授の意見と同じで、逆転結露(夏型結露)するのではと思っていました。当時から気になっていたため記事を取っておいたのです。
近年は、夏の気温が高く、昨年は40度の気温が日本中で観測されました。冷房をかけ室温を25℃にした場合、温度差は15℃です。但し、気象庁の発表の気温は涼しい場所の気温ですから、最高気温40度の場合、外気温は+5,6度と考えないといけません。そう考えると差約20℃となります。決して温度差が少ないとは思えません。
最近は防犯のことからも昔のように戸を開けたまま生活できません。当然、家の中では冷房をかけて生活します。外気温が高いほど冷房をかけた家とは温度差が付くことになり、夏型結露が起きやすくなります。
記事の中で「無視できない」と言ったT大学の教授が、合板が含んだ水分が蒸発し繊維系断熱材を通って防湿シートの裏面で結露すると書かれていました。⑤の図bの例と同じです。T大学の教授は正しかったのです。
次回は、『夏型結露⑰~環境に適していない』です。
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