結露⑱~WB工法は一つの答え
今回は、空気層より室内側にある透湿防水シートです。
透湿防水シートは、現在の工事で100%使われていると言ってもいい建築材料です。もちろん、私も使っています。透湿防水シートは柱や梁などを建て、耐力壁、サッシ取付、換気口など外壁に関わる工事をした後、外壁全面に張ります。このシートを張った後、外壁材を施工します。
このシートを張ると外壁材の工事が終了するまでの間、雨が外壁に当たっても室内に入りません。雨が入りませんから外壁の工事が進んでいなくても室内工事を進めることができます。もちろん、完成した後も万一外壁から雨が入っても透湿防水シートが家の中にまで入ることを防いでくれます。
また、透湿防水シートは薄いため外壁の施工の邪魔にならず、かつ、カッターナイフ等でないと切れないほど丈夫で、建築するものにとっては非常に便利な材料です。
まことに便利な透湿防水シートですが、その名の通り防水はしても透湿する=水蒸気は通過できます。高気密高断熱住宅では、冬に外気が低温少湿な時は室内の高温多湿な空気が壁の中などには入っても、壁の中に残らないで透湿防水シートの外、通気層へ入って出ていきます。(⑦参照)。では夏はどうなるでしょうか?
次回は、『夏型結露⑨~透湿防水シートでは防げない』です。
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