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夏型結露⑦~通気層がある理由

鈴木敏広

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テーマ:結露

下の図は⑤のbをモデルとしています。
外壁のサイディングのつぎに通気層があります。通気層ですから空気が通るようになっていて外壁の下端から外気が入り、空気は上に上がり軒天などから排気します。

外壁材の裏に空気層があると万一外部から雨が入っても、空気層があるため壁の中に入りにくくなります。小量の雨なら空気層で乾いて傷むことを防ぎます。

もう一つの役目は、冬に室内の高温多湿な空気が壁の中に入った場合、温度の低い外壁に向かっていきますが、空気層があるため排出されます。外気が低温小湿なら、空気層で乾いていきます。⑥に書いた冬の内部結露を防ぐのに有効なのです。Aには通気層がありませんから、水分が入ると乾燥することはないと思います。


夏型結露⑦

次回は、『夏型結露⑧~透湿防水シートとは』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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