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夏型結露④~コラム「冬向きの家」より今までと違う作り方

鈴木敏広

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テーマ:結露

現在、高気密高断熱の家を勧める理由の一つは健康問題です。2017年のコラム「冬向きの家」では暖かい家は寿命を延ばすという雑誌の記事を紹介しました。

日本の家が冬の寒さ対策をしていないためヒートショックなどで亡くなる人が多いことから始まり、マンションリフォームで高断熱高気密にして、温度差がなくなったため快適な生活をしているといった例も載っていました。要は高断熱高気密住宅にすれば冷暖房が省エネルギーでよく効き健康に暮らせるという内容です。

この記事に対して、私は日本の家は夏の蒸し暑さをどう過ごすかを優先したこと。温度と湿度の関係がイギリスやドイツなどの国とは日本は違うため、ドイツなどの高気密高断熱住宅をそのまま取り入れても日本には向かないことを書きました。

また、欧米と比較して断熱工事を怠り、耐震が優先されたことに対しては、イギリスやドイツでは地震はほとんど起きないので、日本で地震が優先されたことは仕方ないことを書きました。

高断熱高気密住宅は、家の中と外を全く違う気温にできる家、③に書いた私が生まれ育った家とは全く違いつくり方です。

夏型結露④

つくり方が変わったのですから、家に今までと違った変化が起きると思っていました。「冬向きの家⑨」(コラム;冬向きの家⑨ 参照 )の終わりに、湿度の事を考慮しない高気密高断熱住宅では床下、壁の中、天井裏などで結露しないかと書きましたが、その予想が当たったようです。

次回から私が定期購読雑誌している○○ビルダー7月号に載った例を上げます。今まで結露は冬に起きるものでしたがそうではなくなったのです。

次回は、『夏型結露⑤~三つの事例』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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