「瑕疵保険延長の制度」から思ったこと②~4項目の理由
保険会社が延長保険を始めた理由の一つは住宅メーカーが60年保証をしているからです。住宅メーカーの60年保証については、コラム「オープン工法とクローズド工法」に書いたように、他の会社は直せない、もしかすると瑕疵かどうかも他の専門家では分からないのですから、60年ではなく解体するまで保証するのは当然だと私は思っています。
聞いたところによると、メーカーは毎年点検に来て(有料らしい)指摘された工事をしないと保証は打ち切りらしいですが、他では直せないのですから打ち切りはおかしな話です。瑕疵でなければ直す費用は請求してもいいと思いますが、無料点検は当たり前だと思います。他の業者にはできないのですから。
以前は大手メーカーも60年保証などはしていませんでした。なぜこんなことを始めたかは、国が建ててから2,30年で解体する「スクラップアンドビルド」ではなく、傷んだ所は修理して長く使うように勧めていることと、新築工事が減ったため、メーカーがリフォーム部門を広げているからだと思います。新築が減った分リフォーム工事を増やしたいのです。
保険会社もこの流れに乗った、そんな風にしか思えませんでした。④に書いたように新築の瑕疵保険期間10年を過ぎたら、リフォーム瑕疵保険の充実を考えたほうが良いと私は思います。
次回は、『「瑕疵保険延長の制度」から思ったこと⑧~誰のための保険なのか』です。
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