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材種は何でもいいのか⑫~土台は一番下の材料

鈴木敏広

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テーマ:材料について

このコラムで土台を取り上げたのは、土台が一番下の材料だからです。
コンクリートの基礎の上に設置し家の全ての重さが土台に掛かります。もしも土台が傷んでしまうと地震などの災害には大きな被害が出ます。もしかしたら倒壊するかもしれません。

阪神淡路大震災の時には、シロアリや菌類等で土台など家の一番下が傷んでいて倒壊した家が多くありました。土台が傷んだら家そのものがだめになることがあるのです。

定期点検をして、適切な処置をすればと考える方がいると思いますが、最近の家のつくり方は断熱工事などもあって非常に複雑です。見えない場所が必ずあり、被害があっても見つけにくい、見つけられても大掛かりに解体しないとできない場合が増えていると思います。

完成したら見えない材料だけど家を支える大事な部材が土台なのです。だから、新築する時に少し費用がかかりますが耐久性に優れ、シロアリにも強い材料を使用した方がいいと思います。


材種は⑫

次回は、『材種は何でもいいのか⑬~昔の家は床下の風が抜けていた』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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