大規模停電にあって⑤~カンニング竹山氏のコメント
実は私は一度も自分で設計、施工した家で、オール電化住宅を建てていません。
採用しなかった理由は2つあるのですがその一つは、オール電化が盛んに宣伝されるようになった頃、ガスよりもランニングコストが掛からないという説明に、なぜ電気のほうが安くなったのか不思議になり調べたからです。
調べた結果①、②に書いた原子力発電の電気が夜は余っているため、その価格を下げて使えることと、エコキュートというエアコンと同じような方法でお湯を作る機械がそれまでの電気温水器に比べランニングコストが安いからと知りました。
原子力発電に関することは以前から本を読んでいて、使用済み核燃料の処理は出来ないこと、また、その原子力発電所の管理(発電していない時、燃料、使用済み燃料など)にとんでもない費用がかかることを知っていました。特に動かしていなくても維持費用がたくさんかかることを知った時は、本当に原子力発電は安いのかと思いました。もちろん東北の震災の何年も前のことです。
原子力発電は電気を作る方法としては、いいのかもしれませんが使用済み核燃料の処分は出来ない、これでは原発には賛成できないと思っていました。だから、オール電化の採用には気が乗りませんでした。オール電化=原子力発電の関係に素直に賛成できなかったからです。
また、エコキュートにも疑問がありました。電気温水器よりもランニングコストは安価ですが、その機械の価格は約2倍以上するため、機械も含めての費用は本当に安いのか疑問でした。
電気温水器はヒーターで直接水を温めるため(エコキュートはエアコンの室外機と同じで排気するため屋外設置しかできません)外に設置しないとダメではありません。電気温水器を室内に設置すれば雨風の影響を受けないため、故障も少なく寿命が延びると考えられます。
ランニングコストの中に機械の耐用年数を考えた取替費用を入れれば、本当にエコキュートが安いのかわからなかったのです。
次回は、『オール電化について④~エネルギー一つは反対 』です。
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