樋について⑤~日本の雨
今回は、ベランダの排水についてです。ベランダの排水は、ベランダの排水ドレンに接続した配管の下に受け桝で受けるようにしていました。排水ドレンと接着していません(下図参照)。⑦と同じように雨水が多ければ隙間から漏れ、水がベランダに戻るようにはなりません。
最近のベランダでは排水ドレンと呼び樋を接着しています。接着する理由はサイフォンを利用するためと思われます。軒樋と同じ様にベランダの床に水が溜まったままになると困るのでベランダの床より少し高い位置にオーバーフロー管を付けています。
接着しない排水方法を間接排水といいます。⑦に書いた軒樋と呼び樋、たて樋と下水管のように接着しない方法が間接排水です。雨が多い時に家に被害が及ばないように集水器や桝の取り付けは間接排水の方がいいのです。大雨の時に雨水があふれても何の被害にもなりません。
前述や⑦に書いたように最近はすべての部材を接着しています。雨水の逃げ場がなくなれば、ベランダのドレン管のようにどこかで排出する仕組みを作らないといけません。ではもしも、下水管が雨水で一杯になって排水できなくなり、たて樋も一杯になり、ベランダに水がたまり、ドレン管の排水能力が追い付かなくなると、家の中に水は入ってくるかもしれません。
最近のように短時間に大量に雨が降り続けば、絶対に起きないとは言い切れないと思います。
次回は、『樋について⑨~竪樋を接着すると』です。
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