樋について⑨~竪樋を接着すると
なぜ、角樋が増えているのかと思っていたところ、業者から最近の角樋はたて樋を細くし、軒樋を角形にして水を貯めサイフォン現象で一気に水を流すから大丈夫と教えられました。
樋材料メーカーのカタログを見ると確かに弱い雨の時は普通の樋と同じ、大雨が降るとサイフォン現象で水が一気に流れると書いてありました。
では下水が満杯で流れなければどうなるのかと思いましたが、そんな時のためにたて樋の途中にオーバーフローソケットを取り付け逆流しないようになっているという説明でした。
大雨の時にはわざと水を貯めるようにする、新しい考え方の樋に感心したと同時に、なんとなく出来すぎのように思いました。というのは、軒樋に雨水が溜まるためには、たて樋の中が水で満たされる必要があり、そのためには、短時間に集中的に雨が降る必要があります。一年間にそんな状態が何回あるのだろうか、起きないとその費用対効果は少なくなります。なぜなら、角樋の方が丸樋より価格が高いからです。
※サイフォンの原理とは、下の図のようなことです。
次回は、『樋について④~角樋と丸樋の違い』です。
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