熊本地震で分かったこと⑭~通し柱不要論
前回、95年の阪神の地震の時に神戸で記録された加速度が818galだったと書きました。実は震度計で計測されるのは加速度です。測定された加速度を元に計算して震度を決めます。
以前は下のような表になっていて、震度と加速度の関係が示されていました。震度7の加速度は400gal以上と書かれています。この加速度400galは、関東大震災で記録された加速度です。それが基準になったためか、ずっと400galが最大の加速度になっていました。
ところが、95年阪神で818galが記録され、2004年の中越地震では2515gal、2008年の岩手・宮城内陸地震ではなんと4022galが記録されました。400galの10倍です。このコラムを書くために加速度との関係が変わっているか知りたくなり、気象庁のホームページを見ましたが、なぜか震度と加速度の関係が出ていません。
いろいろ調べたところ、以前購入した建築雑誌に下の表が出ていました。最大加速度は800galになっています。どうも阪神の地震で記録された加速度が最大加速度になったようです。
次回は、「震度について⑤~このコラムのために調べていて」です。
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