軒のない屋根の家③~軒がない家の雨のかかり方
今回はたとえ話です。
軒のない家は、雨合羽を着ている家、軒のある屋根は傘を差している家とたとえられます。
雨が降っている時、人は傘をさすか雨合羽を着るかのどちらかだと思いますが、雨の掛かり方は異なります。
傘をさしていれば雨が人に掛からないように外へ流れますが、雨合羽は全身に雨がかかります(下図参照)。
傘を差していても風が吹けば足元は濡れますが、大事な頭や上半身には当たりません。ちょうど軒や庇のある家と同じ様です。合羽を着ていれば濡れませんが、穴があけば体は濡れます。
雨合羽を雨が降っていないのに着る人はいませんが、軒のない家は天気のいい日もそのまま、つまり、雨だけではなく太陽にも当たります。太陽に当たると物は温まり伸びる、太陽が沈むと温度が下がり縮みます。これを繰り返すとどんな材料も傷んでいきます。雨合羽も太陽に当り雨に当れば早く傷んでしまうことは想像できると思います。
夏に日傘をさすのは、体に太陽(紫外線)が当たらないようにするためですが、軒のある家なら同じように、少しでも太陽が当らないようになり外壁材の劣化を抑えることができます。
次回は、「軒のない屋根の家⑤~軒なし片流れ屋根の家は…」です。
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