軒のない屋根の家⑩~構造的な話
コラム「築30年で初めて漏った家」に書いたように、30年間雨が一度も漏らなかった家は、軒も庇もある家でした。
少し前まで、現在使われている性能が良く、扱い易い防水材料は無かったため、屋根の軒、窓など開口部の上の庇などで雨がかからないようにし、同時にかかった雨の連続性を絶って雨漏りしない家を造ってきました。軒や庇は日本の職人たちが考えた知恵なのです。
軒や庇があっても、風を伴う雨なら壁や窓にかかることもありますが、風が弱まれば雨はかからなくなります。ですから、仮に窓などから雨漏りしても風が弱まれば漏らなくなります。雨が止むまで雨漏りが続くことはないのです。
※このコラムの雨水の連続性とは、掛かった雨が途切れることなく繋がって流れることを言います。今回の絵と次回に絵を見比べていただけると良く分ります。
次回は、「軒のない屋根の家③~軒のない家の雨のかかり方」です。
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