片流れ屋根の家が増える理由⑦~デメリットその2 雨の量
三つ目はパラペットのある家です。
最近、家の外からも見ても屋根の形が分からない家があります。このような家は外周の壁を上へ伸ばし、屋根を見えないようにしています。その伸ばした壁の屋根より上の部分をパラペットと言います。このような家は3方をパラペットにし、残りの一方向だけは壁を伸ばさないようにし、片流れの屋根で雨水を排出しています。
パラペットの役割は、コンクリート造のビルなどで水返し(水が屋上からでないように)として、また、防水材の立ち上がりとして設けられるモノです。木造建築では、昔は商店に多く見られました。商店で屋根を見えないようにしパラペット部分に看板を付けたためです。
ところが、このコラムで取り上げている最近のパラペット屋根の家は商店ではなく住宅です。当然看板は付いていません。
パラペットのある家が建てられている理由はデザインだと思われます。道路や良く見える面にパラペットにすると外観が箱型に見えてスッキリとした印象を与えるからです。雨水を流す場所は、道路などから見えない面にすれば、外観は木造には見えません。
パラペットのある家は私の経験上、お勧めする家ではありません。
次回から、その理由も含めて片流れ屋根のデメリットを書きます。
次回は、片流れ屋根の家が増える理由⑤~デメリットその1 バランスが悪い です。
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