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坪価について⑭~だから坪単価に意味はない

鈴木敏広

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テーマ:見積り

坪単価はなぜこんなことになってしまったのか?

それは坪単価の定義がないからです。坪単価に入れないといけない工事範囲が決められていないから、業者が施工床面積やオプション工事などの独自の解釈をして坪単価を表示するのです。そのため中には⑦に書いたように最終的に坪単価の2倍の価格になる業者も現れるのです。同じ工法、同じ使用材料で作ってこそ坪単価に意味があるのです。

⑧~⑪までに書いた坪単価を下げる方法は別々に書きましたが組み合わせることも可能です。たとえば、メートルモジュールで設計し、施工床面積で面積を計算し、坪(3.3㎡)で計算すればとんでもなく坪単価を下げることができます。


坪単価14

坪単価で計算することに意味があったのは今から40年~50年ぐらい前の昭和40年代ごろまでと私は思っています。なぜなら、そのころまではどの家も大工の棟梁が中心になって家を建てていたこと、どの家も和室を中心とした間取りで、工事内容にそれほど違いがなかったからです。

どこに頼んでも、間取りは違っても同じ工法で外装内装も同じような仕上げ、面積の計算方法も同じだから坪単価で表示しても意味があったのです。でも、今はそうではありません。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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