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鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

集成材の疑問⑭~集成材が普及した理由

鈴木敏広

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テーマ:集成材

日本には木があるのに、わざわざ加工して集成材を使用する理由は作る側にあり、⑤に書いた二つの理由「誰が作っても同じになる」、「大量生産に向いている」ではないかと私は思っています。

本物の木材は一本一本異なるため材料を選ばないといけません。集成材は、割れがなく寸法が同じモノが工場でたくさんつくることができる。材料が計画的に出来れば、たくさん家を売ることができる、売る側のメリットとが大きいのです。

現在、大手住宅会社でも小さな工務店でもなく、その会社には工務店のように職人もいなければメーカーのように部材の工場も持たない会社があります。ほぼ営業社員だけ、もしかすると設計も外注、そのような会社は契約までしてから、プレカット工場で集成材の加工を依頼し現場に搬入、下請けの職人に組立させています。

自社工場がなくてもハウスメーカーのように工場で加工して一定のものが作ることができます。家を建てるための技術的な知識や経験よりも、家を売っていくノウハウだけで業績を上げているのです。

誰が作っても同じ、大量生産に向いていれば家電製品や車と同じことになります。そうなると宣伝などの営業力に力を入れればよいことになります。

集成材⑭

次回は「集成材の疑問⑮~集成材に合った作り方を」です

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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