調湿6~風の影響
なぜ、調湿材は湿度が多いときには吸湿し、湿度が低いときには放出できるのか、その仕組みは簡単です。材料が多孔質で、その開いている孔(あな)が水蒸気よりも小さいためです。この孔が野球のグローブのように水蒸気を捕らえ、空気が乾燥してくると離すのです。
ちなみに現代のほとんどの家で天井や壁の下地材として使われている石膏ボードは人の目には隙間がないように見えますが、水蒸気にとっては大きな穴で簡単に通り抜けてしまうため調湿材にはなりません。
最近はないと思いますが、以前、押入の壁の仕上げに石膏ボードを張るだけ(壁紙も貼らない)という施工していることを聞いたことがあります。そのような工事をすると石膏ボードの裏側に水蒸気が侵入できるため、結露(内部結露)する可能性があります。押入は水蒸気の溜まる場所で常にモノが入っていると壁や床が見えません。知らないうちにカビなどが発生しやすい場所です。
次回は「調湿17~調湿材は省エネ」です。
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