調湿10~室内で発生する水蒸気
調湿材とは湿度が多いときには吸湿し、湿度が低いときには放出する材料です。電気も使わないで湿度を調整してくれるため、調湿材を使用すれば結露する可能性が低くなります。
こんな便利な材料があれば使いたいと思いますが、8に書いたように日本の昔の家は木、土、紙で出来ていました。すべて調湿材だったのです。ところが9に書いたように現代の家にはほとんど調湿材を使っていません。調湿能力はほとんどないといえます。
それどころか集成材の木片一つ一つは本物の木と同じなので、吸放湿することができますが、木片が膨張収縮を繰り返せば接着層がはがれたり木片がひび割れ、集成材自体がダメになるかもしれません。
集成材の家では内装だけでなく床下、天井裏、壁の中の構造材も調湿能力は期待できないのです。
次回は「調湿15~調湿材の種類」です。
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