調湿19~家の使い方も変わった
最近のほとんどの家の内装は、床は合板、壁、天井はビニル壁紙になりました。内装だけでなく柱や梁などの構造材も本物の木ではなく集成材という小さな木材を接着したモノです。また、外はアルミサッシを使い、室内建具も本物の木のようにプリントしたシールが張ったモノを使用しています。床下、天井裏、壁の中に断熱材を入れ、窓を小さくして熱が外から入らないようにしたため、外と内は全く違う温度と湿度にできるようになっています。
また、間取りも部屋を大きな引戸で仕切るようにしないため、昔の家のように風を通して家の隅々まで乾燥するようになっていません。昔の家が夏向きなら今の家は冬向きの家となり、これでは夏は暑くて生活できないので、エアコンなどの機械を使って心地よい室内にしています。夏も冬も内と外とは全く違う温度と湿度にしています。
現代の家は昔の日本の家とかけ離れた作り方になりました。3に書いたように部屋の温度を保つため、国は使用する断熱材の性能と気密(断熱性能を上げるために隙間をなくして家の中の空気が漏れないようにすること)のことばかり決めていますが、湿度については問われていません。
気密性が良くなれば水蒸気は外から入ってこなくなりますが、同時に家の中の水蒸気は出ていくことができなくなり、これではもしも室内で発生する水蒸気が多ければ室内のどこかで結露するかもしれません。
次回は「調湿10~室内で発生する水蒸気」です。
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