階段4~階段の種類
広告などを見ていると、家の出隅に階段を取り付けている間取りがあります。
下の絵のように階段が2階建ての出隅(1階、2階とも)に配置されていると地震に弱くなります。なぜなら、階段は吹き抜けと同じで床がないからです。階段の壁は他の壁と比べ、2倍の高さになります。地震や台風で揺れた場合、水平に拘束する床がありません。そのため、歪みが大きくなります。
以前、階段部分の壁クロスが水平に切れてしまうという相談がありました。一度クロスの張り替えをしたそうですが、また同じような場所で切れてしまったということでした。切れた場所は、1階と2階の床のつなぎ部分です。総2階建ての家の出隅に階段がある間取りでした。切れてしまう原因が”階段の位置”と説明した時の相談者の残念そうな顔が忘れられません。
吹き抜けは、床がありませんから家が弱くなります。階段は吹き抜けと同じです。階段と吹き抜けが隣接して設けてあると家はさらに弱くなります。地震の多い日本では、階段の位置は家の強度に関係することを忘れてはいけないと思います。
次回は、『階段9~リフォームが難しい場所』です。
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