階段8~階段の配置
高齢者が増え、バリアフリーという言葉が広まった頃から階段には安全対策のため、手すりをつけるようになりました。20年前には真っ直ぐや90度曲がる手すりをバラバラに付けるだけで途中は切れてしまうような手すりでしたが、メーカーが1階から2階まで連続して付けることができる特殊な部材を作るようになってからは、とても使いやすくなりました。
本当は手すりが両側にある方が良いのですが、階段が狭くなるのでほとんどの住宅では片側につけています。
片側手すりを付ける時は外側につけることが原則です。
直進階段以外は、どこかで90度、180度と回ることがあります。
階段の外側の方が歩幅が広くなり、歩きやすくなります。B階段のように踊り場が広い場合ならまだしも、
A階段やC階段、D階段は扇形の踏板ですから、内側は足もまともに乗りません。内側手すりですと、足を踏み外しやすい側に手すりをつけてあることになります。
外側手すりは常識だと思っていたのですが、広告等の写真や建築会社のホームページにある完成写真には手すりが内側についている家が多くあります。“なぜ、内側につけるのだろうか?”と思いましたが、手すりの材料費が減るくらいしか考えられませんでした。
手すりを付けることが目的になり、本来の手すり付ける意味を忘れて、安全よりもコスト優先にしているといったところでしょうか。
次回は、『階段8~階段の位置』です。
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