階段4~階段の種類
学生の頃、講義で
『階段を設計する時に廻り階段は設計しないように。もしどうしても、廻り階段で設計しないといけない場合は上で回るのではなく、下で回るようにしなさい。』
と教わりました。下で回れば下階の床が近いため、落ちる高さは60㎝~80㎝ぐらい。足を滑らせても大きなケガにはならないからという説明でした。
そもそも、階段は人が動きながら上下に移動する廊下で、家の中では特別な場所です。他の場所はほとんど水平に移動しますから、上下に移動する場所があるとすれば、玄関や勝手口のように外へ出る場所しかありません。日本では、玄関や勝手口で靴を履きますから必ず一度は止まります。このため人の動きとしてはケガをしにくいと考えられます。それに玄関や勝手口の段差は1~2段ほど、踏み外しても階段のように大きなケガにはなりにくいと思います。
それに比べ、階段は歩いている延長で上がります。普通の住宅の1階床から2階床の高さは約3m。もし、
2階から降りる時に踏み外し、運が悪ければ約3m下へ落ちることになります。階段に要求される性能の
第一は安全でないといけないと思います。
階段の事故は降りる時が大事です。上る時には足を踏み外しても手をついたり、つかまることができますが、降りる時はつかまることができないからです。
次回は、『階段4~階段の種類』です。
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