階段2~A階段が多いわけ
住宅の広告、雑誌などを見ると、以前よりも「回り階段」が多いと思います。「回り階段」とは図A(このコラムではA階段と表記していきます)のような回りながら上がる階段のことです。図B(図Aと同様にB階段と表記していきます)のような階段は同じように180度向きを変えますが「折り返し階段」と言います。
A階段のような回り階段は5段目から10段目まで6段上がりながら180度回転します。普通の住宅の階段は一段で約20㎝上がりますから、6段で120㎝上がることになります。しかも、階段の一段一段は三角形で扇形になっています。当然、扇の中心は足が乗りません。また、右足と左足と踏む巾は異なり、直進する部分と比べて非常に不安定です。
下の図は、A階段以外の「回り階段」です
・図C・・・上で回る階段
・図D・・・下で回る階段
・図E・・・上下で回る階段
・図F・・・上で180度回る階段
・図G・・・180度回って90度回る階段
中でも私がもっともひどいと思うのは図Gです。
下で90度回り直進、上で6段を180度回る階段です。全部で270度回る階段です。
私はこのような「回り階段」を自分で設計したことがありません。なにより上がりにくく、あの狭い空間で危険だと思っているからです。
次回は、『階段2~A階段が多いわけ』です。
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