耐震診断できない木造住宅③~オープン工法とクローズド工法
何年も前から市の木造住宅耐震診断をしています。今年、依頼のあった家で耐震診断できない家がありました。もちろん、木造住宅でしたが耐震診断できないのです。
依頼者の家で図面を借り、コピーをするため図面をよくみると、確認申請書の初めのページに見慣れないハンコがありました。
「木質パネル住宅」・・・??
何の事か分らず、図面をめくっていくと、平面図には筋交いの位置も書いていません。さらに図面をめくると、パネルの割付け図面が出てきました。図面の下には○×ホームの文字が・・・木造住宅でも住宅メーカーの家だったのです。私の市の耐震診断では、基本的に住宅メーカーの家は診断できません。判断に困り、市の建築指導課の耐震診断担当者に連絡しました。担当者の回答は「とりあえず、図面を持って来てください。」
依頼者に耐震診断できるかどうかは市の方が決められる旨を説明し、市役所に向かいました。
市の耐震診断の担当者に図面を確認してもらうと、「これはできないですね・・・」と言われ、この家の耐震診断業務はなくなりました。