うちのつくり方12 ~②-5 つくる過程を楽しむ~
『うちのつくり方』本論
私の工務店がなぜ「昔の家つくり方をしているか」その理由は大きく3つあります。
① 住まいは特別なモノ。
毎日家族が生活のために『住まい』を使い、使用期間も長く購入金額も高い。そして何より『住まい』は完成品で売っておらず、契約してからつくるモノ。まだできていないのにお金を払うモノはそうありません。契約金を払ってから完成するまでには数カ月あります。施主と職人が現場を見ながら、一緒に考えて『住まい』をつくる事ができると考えています。
② 工事中、変更したくなるのが当たり前。
設計図には全ての情報が描いてあるわけではありません。設計図だけではつくれないのです。工事中に気づいた事、変更できる事はたくさんあります。現場作業がある限り、考えながらつくる、つくりながら考える事ができますから、変更することもできるはず。その過程を施主の方にも楽しんでほしいと考えています。
③ 将来、リフォームし易いことを考えて。
木造在来工法は簡単な機械(職人が一人か二人で使える機械)と手道具で加工しているため、将来、現場でリフォームできます。多くの業者のようにほとんどを工場で加工してつくる工法ですと、将来現場でリフォームできないと思っているからです。
次回からの『その①住まいは特別なモノ』について4回に渡って掲載します。