「WELL珈琲」新築工事日記16~ひと月後、プラン変更の依頼
土台、柱、梁、桁など加工中です。
今では、ほとんどプレカット加工になってしまいましたが、私のところでは今でも職人が手で加工しています。
よくこう聞かれます「プレカットの方が安いだろう。」
でも、そのために失うものがあると私は思っています。それは、職人の自分でつくる住まいへの愛情と施主への感謝です。
「そんなことくだらない、安い方がいい。」と言う人いるともいますが、住まいを商品としか考えない人にはわからないと思っています。
できる過程を知っていれば使う人は大事にします。たとえば、外食しておいしいものを食べても、家庭でつくる料理は別です。それは、お母さんや奥さんなど作る人が自分のために作ったと知っているからです。同時に作る人もこの人のために作っていると知れば懸命に作ります。
家も同じだと思います。部材一本一本に手をかけたと知れば誰でも大事にするでしょう。そうでないといい家はできないと私は思っています。
長期優良住宅として国が決めている項目に、施主=使う人の気持ちは全く考えられていません。「住む人が大切に使いたいと思う」ことに関する項目がなければ、子の世代に簡単に壊してしまうのではないでしょうか?もしそうなれば、長期使用住宅になりません。お金をかけて、長期優良住宅をつくる意味はなくなります。
住まいは何十年も使うものです。誰がつくったか分らない、つくった人の愛情のこもっていない、工場でつくられた住まいを長期間大事にする人がいるのでしょうか?たくさんのお金を使って基準を満たしたから大事にするとは限らないと思います。
一日の仕事の終わり、道具を並べてあります。
次回は基礎工事です。