建築は大工が造ってきたが20-現場で考える
大工の棟梁は住まいの設計、見積、材料と各職(大工以外の職人)の手配、大工工事と工事中の全ての指示をしてきました。そして、引き渡してからも、その家の手直しをしました。
棟梁はその家の全ての工程に関っています。当然、ひとりで責任を負ったのです。地元の人の家を造るのですから、手抜きをすれば、それがウワサになり次の仕事はきません。
当然、棟梁は、手抜きを最も嫌い、「いい家を造ること」を信条にしていました。
そして、次回4に書くように、戦後から会社が家を作るようになりました。