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香川浩司

特殊清掃、ゴミ屋敷清掃、遺品整理の専門家

香川浩司(かがわこうじ) / 遺品整理業

株式会社L.A.P東海(こころテラス東海)

コラム

遺品整理・生前整理を自分で行う際の進め方

2021年5月19日 公開 / 2021年7月6日更新

テーマ:遺品整理 生前整理

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 不用品回収遺品整理

今回は、遺品整理・生前整理の進め方を記述します。
まずは遺品整理ですが、遺品で残された家財の物量が多い少ないによって、自分たちでやるのか、それとも遺品業者に任せるのかという判断が、かなり変わってきます。

整理するところが、1部屋などの家財物量が少ない場合は、整理と家財撤去は自分たちで何とか出来ると思いますが、逆に家財量が多い場合や、階層が高い場合、搬出距離が長い場合は、重い物の搬出や廃棄が難しくなるので、遺品整理業者に頼んだ方が良いと思います。
これは、最初家族だけで遺品整理をし始めるのですが、タンスや冷蔵庫などの重い物を動かせず、その町の分別方法や廃棄方法も判らず、結果途中で業者に依頼する方が多いからです。
 
もちろん、業者に依頼するとお金はかかりますが、3カ月から半年、長い方は1年も家財の撤去に時間が必要な為、労力と時間を、お金に換算して業者に依頼されると良いと思います。
ちなみに、見積は分別搬出する家財量と廃棄代で金額換算するので、3LDK~4DK等の一般的な一軒家で約40~60万が平均的な金額となります。(廃棄代含む。庭の不要物、屋外倉庫等の撤去も含む)

次に業者に任せる場合含めて、自分たちで進められる事を述べてゆきましょう。
基本的には、不用品は後から分別すればよいので、以下の4つの物を見つけるようにしましょう。

①形見として取って置く物
②故人の通帳や印鑑等、後に遺産相続等で必要な物
③すぐに使える物
④リサイクル品として売れる物

上記を見つける事を最優先してください。
この時に重要なのは、不要な物や、後からもしかしたら使うかもしれない物?に時間を割かないようにしましょう。
これは時間を浪費するので、無視することが整理の早道だからです。
同様に、遺品の思い出にふけると思いますが、これも時間を浪費しますので注意し、持ち帰った後で思い出してください。
また形見品も可能な限り少なくした方が良いと思います。
沢山持ち帰っても、結果ダンボールの中に入れたままだと、あまり意味がありません。
よって形見の遺品は、故人を思い出せるモノや、形見を飾る事を目的とし、押入れの肥やしになる事を避けてください。
なぜなら、自分が死んだあと、大切な人に思い出してもらえるのが一番の幸せだと私は思うからです。

次に不要な物(要らない物)は、ゴミ袋等に入れず、先の4つだけを見つけ、別の場所にまとめてください。
なぜ、ゴミ袋に入れないのか?という点ですが、分別が間違っていると廃棄の際、処分場等で廃棄を拒否される場合があり、遺品整理業者が再度ごみ袋の中を分別し直す必要が出てくるので、無駄な努力になる可能性が高いからです。

時々「ゴミ袋の中に何を入れても、持って行ってくれるので、大丈夫!」と考えていらっしゃる方が居ますが、これは日々のゴミ出しの際は、誰が出したか分からないので、ゴミ収集業者が仕方なく持って行ってくれるだけであり、遺品整理のように大量にゴミが出る場合は、きちんと分別が出来ていないと先のように廃棄が出来ない場合が出てくるので、「大丈夫だろう」でゴミ袋に入れると廃棄の際に、大変な事(分別やり直し)になる可能性が高いのです。
また市町村によっては、日々のゴミ収集で1軒〇個までと制限をしている所もあるので、ゴミ収集場所に一度に大量のゴミ袋を出すことが出来ない場合もあります。
よって、必要物だけを先に出しておくと、自分たちで整理を行う際も、残った物は不要物だけとなるので、ゴミ袋の中に入れる時も、分別だけ考えればよいので作業が早くなります。

話を戻しましょう。
先の①と②の必要性は述べませんが、③は自分たちで使うモノで、④は売れる物という意味ですが、正直に申してこの④の判断は難しく、整理の時間があまり無く後々業者に任せる場合は、④も無視しください。
この理由は2つありますが、買取がしっかりしている遺品整理業者の方が、高値で買ってくれる場合が多いからです。

1つ目の理由は「買った時に高価だった物が高く売れると思い込んでいる人が多い」と言う事です。
例を挙げると、桐や紫檀・黒檀のタンスや家具、宝石類、絵、大きな装飾物などは、あまり値がつかない場合が多い物です。
実は買取額は、売る際に需要があるのか、希少性が高いのか?の2点で金額が付きます。
よって買った際の価格ではないのです。(*詳しくは、別コラム「買取・・・こころテラスは、実際にどんなものが買い取れるのか」をご参照ください)
ちなみにTVCM等の出張買取は、出張費(1~1.5万円)を買取額から引くので買取額が安くなりますし、持ち込み買取店は売却額の約10%~20%でしか値を付けてくれません。

2つ目の理由は、買取の目利きである遺品整理業者自らが、不要物の分別の際に買い取れる物と、棄てる物を分別するので、お客様が選ぶよりも買い取れる物を見つけてくれる確率が、はるかに上がるからです。
遺品整理業者も、買い取って売れなかった場合は、お金が無駄になり、ゴミとなるので、買取品の分別は必死にするからなのです。

以上で、遺産相続に必要な物と、使ったりする必要品を取り出したら、後は不用品(買取可能品)だけになるので、遺品整理業者に頼むか、自分たちで搬出撤去をするのかを判断してください。
またどうしても見つからなかった物は、業者に頼む際に指示すると分別の際に見つけてくれるでしょう。
きちんとした遺品整理業者は、不要物の中でも「重要物」と思われる物は一旦残して、お客様に判断を仰いでくれます。

また遺品整理業者の中でも、絶対に頼んではいけないのが「不要物(ゴミ)を倉庫に持ち帰る」業者です。
中には持ち帰った物は後から返さないという業者も居ます。(形見や遺品、買取物含む)
これらの業者は、廃棄代を貰って、不法投棄をしたり、買取せず買取可能な品を売りさばく悪質な業者だからです。
こういった業者は、現地で分別せずトラックに乗せるので、正規の正しく分別する遺品整理業者よりも作業日数が少なく済み、その分の人件費が安く上がるので、見積額は安くなる傾向にあります。
本来、一般家庭から出た不要物は「一般廃棄物」であり、その町の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているいわゆるゴミ屋さんに依頼収集してもらい処分場に廃棄するか、お客様自身が処分場に持ち込む方法でしか廃棄が出来ません。(別に、お客様に委任状を頂き、次の事業系一般廃棄物で処理する方法もありますが、廃棄代は処分場にお客様自らが持ち込むよりも高額になります。)
また、先のように悪質なゴミ業者が倉庫に持ち帰ると「事業系一般廃棄物」か「産業廃棄物」に変わるので、「一般廃棄物」では捨てられなくなり、廃棄代もかなり高額になるので、こういった業者は不法投棄する可能性が高くなるのです。

最後になりますが、必要な物を見つけたら、後はお金をかけて業者に依頼するか、自分たちでやるかの2択です。
自分たちでやる場合は、労力と時間は必要ですが、無料です。
業者に依頼すると、1軒屋は約2日程度で終わり、買取や捜索、そして残す物の代理発送や、引越しまでやってくれます。
良い遺品整理業者は、「買取の範囲が広く」「法に従いお客様の都合と併せた最適で安い廃棄方法を提案」してくれる業者です。

これをご参考にして頂ければ、幸いです。ありがとうございました。

こころテラス東海は、経験豊富な遺品整理業者です。 遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷、汚部屋、特殊清掃等、見積は無料、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

香川浩司

特殊清掃、ゴミ屋敷清掃、遺品整理の専門家

香川浩司(株式会社L.A.P東海(こころテラス東海))

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