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金子剛

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金子剛(かねこごう) / 時計鑑定士

株式会社コミット(コミット銀座)

コラム

【元007】ダニエル・クレイグの愛用時計とは?

2024年4月7日

テーマ:Actor’s Watch

コラムカテゴリ:ビジネス

今回は当店スタッフのコラム「Actor’s Watch」から、ダニエル・クレイグの愛用時計をご紹介します!


*出典元:https://www.radiotimes.com/


ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン。2006年、彼らに続く6代目のジェームズ・ボンド役に抜擢されたダニエル・クレイグ。歴代最長となる15年もの長期に渡りボンドを演じ続け、『007/ノータイム・トゥ・ダイ』(2021)を最後に、惜しまれつつもシリーズを卒業した彼は、「ファンに最も愛されたジェームズ・ボンド」だったと言っても過言ではないでしょう。

今回は、そんなダニエル・クレイグが愛用する腕時計をご紹介して参ります。

ロレックス

デイトナ【Ref.6263】



*出典元:https:///www.wristenthusiast.com/


2008年の第81回アカデミー賞授賞式に、アカデミー美術賞のプレゼンターとして登場したダニエル・クレイグ。彼がその時に着用していたのは、ヴィンテージのロレックス デイトナ(Ref.6263)でした。

デイトナの第三世代にして、手巻きデイトナとしては最終モデルとなる本機は、当店でも非常に需要が高く、コンディションの良い個体が入荷すれば、多くの品が即売に至る超人気モデル。現行モデル(41mm)より小さな37mmのケースサイズと、ヴィンテージらしい味のある雰囲気が相まって、スポーティーな腕時計ながら、この時の彼のフォーマルな装いにも違和感なく合わせられております。

ミルガウス【Ref.116400GV】



*出典元:https:///www.rolexmagazine.com/


続いては、ロレックス ミルガウス(Ref.116400)。写真の背景を見て皆さまお気付きかと思いますが、こちらはボンドガール役のオルガ・キュリレンコ、マーク・フォスター監督らと登壇し、六本木のリッツ・カールトン東京で行われたジャパンプレミアの一幕。

ジェームズ・ボンド役に相応しいタキシードの袖口からは、ミルガウス独自のグリーンサファイアクリスタルの輝きを窺うことができます。文字盤はパッと見では分かりませんが、Ref.116400GVにブルーダイヤルが追加されたのは2014年ですので、2008年頃に撮られたこちらの写真からすると、ブラックダイヤルのモデルでしょう。

オメガ

【Ref.311.30.42.30.01.002】




*出典元:https:///www.pinterest.com/


続いては、007シリーズの劇中で彼が着用していたブランドから、オメガ スピードマスター プロフェッショナル アポロ11号 月面着陸40周年記念(Ref.311.30.42.30.01.002)。

ダニエル・クレイグはヴィンテージのオメガにも造詣が深いことで知られており、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の劇中で彼が着用したシーマスター ダイバー300M(Ref.210.90.42.20.01.001)には、デザインに対する彼の意見やアドバイスも反映されているとか。

ジェームズ・ボンドとしてのオンタイムにはシーマスターを、オフタイムにはスピードマスターを着用してる?、、、などと勝手に妄想してみるのも、映画&時計好きには楽しいかもしれません。

スウォッチ

【Ref.SO33N100】



*出典元:https:///hypebeast.cn/


最後は意外な一本をご紹介。2023年末に行なわれた映画賞、第95回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞授賞式で彼が着用していたのは、オメガ X スウォッチ スピードマスター ムーンスウォッチ ミッション トゥ ネプチューン(Ref.SO33N100)。

現在オメガはスウォッチグループ傘下のブランドですので、007シリーズでオメガと繋がりのあるダニエル・クレイグが着用しても、何ら可笑しなチョイスではありませんが、手巻きデイトナや、限定のスピードマスターに比べると、非常に遊び心のあるスタイリングになっているのではないかと思います。

しかし、カジュアルなこの腕時計ですら、彼が着ければ高級腕時計に見えてきませんか?私には見えてます。ハリウッドスターのオーラ、恐るべし。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

彼が6代目のジェームズ・ボンド役に就任したのは、2006年公開の『007 カジノ・ロワイヤル』から。2008年頃に、アカデミー賞授賞式や『007』シリーズのプレミアというハリウッドの公式の場で、『007』シリーズの劇中で着用したオメガではなく、ロレックスを着用していたのは意外でした。
『007/ノータイム・トゥ・ダイ』(2021)を最後にジェームズ・ボンド役を卒業したダニエル・クレイグですが、近年はジェームズ・ボンドとはイメージ的に全くかけ離れた役柄を積極的に楽しんで演じているようです。

上の写真は、彼が演じる名探偵ブノワ・ブランが活躍する人気のミステリーシリーズ『ナイブズ・アウト』のワンシーン。日本人なら金田一耕助や古畑任三郎を連想するであろう超クセ者探偵の役を、ダニエル・クレイグがノリノリで演じています。


『ナイブズ・アウト』で彼が着用している腕時計はコチラ
#32 【6代目ジェームズ・ボンド】ダニエル・クレイグの腕時

そんな彼の気になる次回作は『ナイブズ・アウト』の第3作となりそうです。ハリウッドのストライキの影響で製作が遅れていたものの、2024年中には撮影開始予定との事。また、7代目ジェームズ・ボンドが誰になるのかも気になりますが、どちらも焦らず楽しみに待つといたしましょう。

ではまた!

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