自宅で受けるリハビリテーションサービスがどんどん増えていきます
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
介護認定は要介護と要支援の程度を決定し、それに基づいたサービスを提供する上で不可欠な調査です。
1)一次判定はコンピューター
基本は認定調査員が「74の基本項目」を調査し、それをコンピューターに入力することで一次判定が下ります。その人がどの程度の介護、支援を受ける必要があるのか?をまずは判定するのが機械ということになります。
この際、コンピューターは必要な介護・支援の度合いを「要介護認定等基準時間」という「時間」で判定することになります。
ただしここで出てくる「時間」が実際に本人に提供されるサービスではありません。
2)必要とされる介護・支援の種類
また、この基準時間も、被保険者の入浴、排泄、食事などの①日常生活そのものに関する支援であるか、または②掃除洗濯などの間接的なものか?などの区分があり、それぞれに基づいてて抽出される時間です。
その他、③問題行動監視のために必要な時間、④機能訓練のために必要な時間、また⑤医療的処置のために必要とされる時間などの区分があります。
3)統計的なデータに基づいて判断される
またコンピューターが最初に判定するといっても、実際に行われている介護の現場から統計的に取られたデータをベースにしており、当該者を実際のモデルに当てはめていきます。すなわち介護の現場に沿った判断ができるように工夫されているといえます。
介護度等を機械に判定させるということは、判断の公平性を保つために導入された方法といえますが、もちろんコンピューターの判定に全てを委ねるわけではありません。
4)2次判定は総合判断
主治医意見書や認定調査員の記載した特化事項に基づいて市町村に設置されている介護認定審査会が判断を下すことになります。そして結果が市町村を通して被保険者なら通知されるという流れを取ることになります。
要支援度や要介護度を正しく認定するということは、被保険者の介護度の悪化を防ぐ上で大変重要な作業です。決して、より支援の受けられる高い介護度を受けるのが良いわけではありません。介護は自立した生活を支えるセーフティーネットと覚えることがとても大切です。