マナーうんちく話1851《不安も心配もあるが、喜びも希望も多い長寿社会。もっと前向きな議論を!「高齢社会を【幸齢社会】にするために④」》
万物に清らかな気が溢れる4月17日に、平均年齢80歳の「生涯現役百歳大楽院」が地元の教育委員会、社会福祉協議会、新聞社等の後援を受け華々しく開講しました。
開式の挨拶、主催者代表挨拶、来賓挨拶、講座生代表挨拶に続き、講座の末永い発展と講座生の延命長寿を祈願し、95歳の女性参加者二人により、主催者手作りの「くす玉」を開いていただき、その後、参加者のリレートーク、門出を祝う「フラダンス」で講座を盛り上げていただき、約50名の参加者がこれからの前向きな取り組みを誓い合いました。
【主催者代表挨拶】を紹介します
《人・まち・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾代表 平松幹夫》
※シニアライフアドバイザー、健康生きがいづくりアドバイザー
生涯学習インストラクター、マナー講師
皆様、本日は「生涯現役百歳大楽院」へのご入学、誠におめでとうございます。
ハッピーライフ創造塾スタッフ一同、皆様のご入学を心より歓迎いたします。
この講座は平成24年4月に地域の生涯学習の拠点である、ここ「学び館サエスタ」で産声を上げ、以来168回の多彩な講座と30回を超える「出前講座」を発信し、延べ五千数百人の方々と素晴らしいご縁をいただき、現在に至ります。
超高齢化や人口減少の加速により多くの講座や教室が姿を消していく中、この地で十数年循環し、さらにこのような形で皆様とともに新たなステージに立つことができたのは、ひとえにこの講座にかかわっていただいた多くの皆様のおかげと、厚く感謝申し上げます。
さて、講座発足当時は本当に多くの方々にお運びいただきましたが、当時の参加者の平均年齢は60台半ばだったと記憶しています。
そして、それから、ともに順調に年を重ね、今、ここにお運びいただいた方々の平均年齢は80歳くらいです。
80歳といえば「傘寿」、つまり「あら傘」の大楽院といえるのではないでしょうか。
ちなみに80年前の日本といえば、ちょうど終戦を迎えたころで、その当時の日本人の平均寿命は、公式な数字は出ておりませんが、おそらく40代後半から50歳くらいで、先進国では最下位レベルだったと思われます。
それから日本人は、持ち前の勤勉さで、それこそ働いて・働いて・働いて・働いて・働いて先ず経済を興し、腹いっぱいご飯が食べられるようにして栄養状態を改善しました。
さらに国民皆保険制度・国民皆介護保険制度を確立させ、病気になったら金持ちもそうでない人もみんな平等に医療が受けられるようにしました。
医療技術も向上させました。
国民の健康に関する関心も高めました。
また憲法9条のもと平和な社会を築いたこともあって、いまや日本は「平均寿命」も「健康寿命」も、「人口10万人当たりの百歳人口」も、国連加入国193か国中トップクラスになりました。
日本の人口は現在12300万人くらいですが、そのうち百歳人口は2025年9月1日現在99763人です。
つまり日本は世界でいち早く「人生100年時代」を達成した国で、一部の特権階級ではなく、ごく普通の人が百歳まで生きられる国になったということです。
長寿社会をネガテイブにとらえる考えもあるようですが、誰が何と言おうと、人類永遠のテーマである「長寿」を世界に先駆け達成したわけですから、とてもめでたいことであり、素直に喜んでいただきたいと考えます。
ちなみに日本は世界屈指の年中行事が多いといわれていますが、長寿祈願の行事は正月・端午の節句・重陽の節句・七五三などたくさんあります。
また長寿祈願の寺社や、長寿祝い等の儀式も多数存在する国です。
ただ長寿を喜んでばかりいられない面もあります。
世界屈指の長寿国であるということは、裏を返せば世界一高齢化率が高く、私たちのような年寄りが多いということです。
日本の高齢化率は平均すれば30パーセントくらいですが、私たちが住んでいる中山間地域では4割や5割を超える地域はざらにあります。
したがって、これらの地域では高齢者が生涯現役の意欲をもって前向きに、元気はつらつと生きていくか、しょぼくれて生きていくかでは家庭でも、地域でも、社会全体でも雲泥の差が出てきます。
出来たら元気で、生きがいをもって、充実した暮らしをしたいものです。
じゃあ、そのためにはどうしたらよいのか?
激変する社会に柔軟に対応するためには、常に時代が要求する新しい知識や感性を吸収することも必要でしょう。
さらに地域や人と人との交流も深めることが大事です。
一方、超少子高齢化と、それに伴う人口減少の加速が深刻な問題になっています。
そのような中で、地域が元気を取り戻し、誰もが安心して暮らせるようにするためには、地域で長年生まれ育ち、地域で一番長い時間を費やし、地域が終の住処になる高齢者自らが、主体的に地域における旗振り役を担う必要があります。
そこで皆様にお願いがあります。
皆様方は今後、この大楽院でいろいろなことを学習され、いろいろな人との交流を深められることと思います。
そこで得られた成果をぜひ家庭や地域、さらに所属している組織等で存分に発揮していただければと思います。
幸いにも皆様方は本講座で多くの座談会、ワークショップ、発表会等を通じ、素晴らしいコミュニケーション能力を身につけられています。
それに、ますます磨きをかけていただき、周囲との良好な人間関係を築き、人生百年時代における高齢者の良きロールモデル(お手本)になってください。
本日はおめでとうございました。
ご清聴ありがとうございました。


