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平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2157《子どもは神の子!七五三は豪華になったが、子どもは本当に幸せなの?》

2022年11月11日

テーマ:冠婚葬祭のマナー

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

「七五三」はひと昔に比べ大きく様変わりしたように感じますが、昔も今も、子どもの成長を祝う行事には変わりありません。

男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いする行事ですが、それぞれの歳には意味があります。

3歳は髪を伸ばし始める「髪置き」、5歳は男の子が初めて袴をつける「袴着」、7歳は女の子が大人と同じように仕立てた着物を着て帯を締める「帯解き」を行ったのがその起源だといわれています。

3,5,7と奇数になっているのは、奇数が格上で、縁起のいい数字だからでしょう。
また子どもの成長の節目になる年齢と考えられていたようです。

もともと「七五三」は貴族のしきたりとして生まれたようですが、豊かになった今では、概ね8割の家庭が、食事を家族でしたり、神社で祈祷していただいたり、晴れ着を着て記念写真を撮ったりなど、何らかの形で行うとか。

ただ「七五三」そのものに意味を見出せないとか、経済的な理由や宗教上の理由で行わない家庭もあるようですね。

最近では豪華な晴れ着を着て、記念写真を撮ることが先行しがちですが、本来は家族そろって子どもの健やかな成長を祝うとともに、これまでの成長を神様に感謝するとともに、「今後ともよろしくお願いします」と神様にお願いする行事です。

つまり「七五三」とは、子の成長を祝い、感謝し、今後の健やかな成長を願う行事との認識でいいと思います。


国連に加入している193か国中、日本人の「平均寿命」及び「健康寿命」はトップクラスで、しかも生後4週間未満と、生まれてから満1歳になるまでの「新生児死亡率」や「乳児死亡率」は世界最低基準です。

世界で最も長生きの国であり、赤ちゃんが安全に生まれ、すくすく育つ国です。
世界に誇れることだと思います。

しかし遠い昔は違います。
栄養状態も悪く、医療技術も医療制度も不十分な時代は、せっかくこの世に生まれても、死亡する率が非常に高く、子どもが知能的にも肉体的にも大きく成長する3歳、5歳、7歳まで育つことはとても困難であり、育つか否かは神様だけが知っていたわけです。

だから7歳までは「子は神様のもの」とされていたわけです。
そして成長の節目に当たる奇数の3歳、5歳、7歳に、子どもの成長を祝い、感謝し、祈願したわけです。

ちなみに昔は「数え年」で祝っていましたが、今は家族の都合で、数え年でも満年齢でもいいと思います。

また有名神社に参らなくても、近所の氏神様にお参りすればいいと考えます。
子どもが、氏神様のご加護のお陰で、すこやかに成長し、晴れて地域の一員になった報告も必要です。


ところで「七五三」が11月15日になったのは、陰陽道では11月15日が鬼の出ない「鬼宿日」で、最適の日であったという説があります。

一方5代将軍徳川綱吉の息子の祝いを11月15日にしたからともいわれています。

いずれにせよ、いつするか、どのようにするかは家族の都合で決めればいいでしょう。

豪華さを競わなくても、できる範囲で、晴れ着を着て、家庭で「晴れ膳」をいただき、家族や親族に祝ってもらえば、絆がより深まり、和やかになる効果は充分あると考えます。

加えて、子どもなりに、みんなから大事にされ、愛されていることを実感するのではないでしょうか。

そしてその子が、大人になった時点で、自分の子にその幸せをお裾分け、あるいはお福分けできます。


最後に日本は、昔から子どもを大切にする国だったと思います。
冠婚葬祭の儀式でも、子どもの成長を祝う行事は多々あります。

江戸末期に日本を訪れた外国の要人は、日本の親が子を背負ったり、手を引いたりして、とても大事に育てている姿に感動したそうです。
教育レベルの高さにも驚いたといわれています。

当時の親は貧しいながら一生懸命子に愛情を注いだのでしょうね。
地域一体となって子育てに励んだのでしょう。
「親はなくても子は育つ」という言葉もあります。

今、物は豊かになり、便利になり、誰でも高等教育が受けられるようになりましたが、日本の子はどうやら精神的には幸せではないような気がします。

先進国の中では健康面は優れていますが、友達を作る能力は最下位レベルです。
さらに文部省の調査では、小学生と中学生の不登校の児童生徒が急増したとか。
ネットいじめも過去最多と報じられていました。

今の「七五三」の子どもの晴れ着を見ていると贅沢感が漂ってきます。
しかも世界で最も子が安全に生まれ、健やかに育つ国に生まれた子は本当にハッピーだといえるはずなのですが・・・。

若い世代の死因のトップが自殺というのは、大変理不尽なことではないでしょうか。

デジタル教育、金融教育、英語教育とか、いかにも優れた教育が学校現場でなされているようですが、どこか大切なものを置き忘れているような気がしてなりません。

私は戦前に義務教育や高等女学校で教えた「作法」が、戦後無くなったことが、大きな要因だと思っています。

もっとも最近の国会答弁を聞く限り、日本の国がこれから先ハッピーになれる気はしません。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

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